【気になる血管の健康、特に冬が要注意なのはなぜでしょう】
2017/11/15
寒い季節になってくると、気になり出すのが血管の健康について。
テレビ番組や雑誌などでも取り上げられることが多くなり、なんとなく気に留めている方や、ご自身の健康診断の結果を見直したりして、心配になっているという方もいらっしゃるかも知れませんね。
そこでそんな血管の健康、そのメカニズムや健康を保つ秘訣についてみていきたいと思います。
血管の健康はなぜ冬が要注意なの?
寒い場所にいると、お肌も筋肉もキューっと収縮する感覚ありますよね。
それと同じく体の中では血管が収縮して、体温が奪われるのを防ごうとします。
特に手足など人間の体の末端は冷えやすいので、血管がすごく収縮します。
そうすると心臓は末端まで血液を送り出そうと強い力で血液を押し出します。
すごく簡単に言ってしまうと、これが冬に血圧が高くなりやすくなる理由なんですね。
また冬場は、お風呂場やトイレなどが寒くて家の中でも寒暖差が大きくなりやすいので、そのような環境下では急激に血圧が上がりやすくなるので要注意というわけなんです。
しかもただ血圧が高くなるだけなら問題も少ないのかもしれませんが、これに動脈硬化が絡んでくると結構深刻。
ではその動脈硬化って、いったいどんな状態の事を何でしょうか?
血管の健康の鍵を握る、動脈硬化ってなに?
人は誰でも歳をとるにつれて徐々に動脈の弾力が少なくなり硬くなって来ます。
これはある程度仕方のない事で、40代ごろから進み方が顕著になるのだそうです。
動脈が硬くなってしまうと血液をスムーズに流すことが出来なくなります。この状態のところへ、コレステロールや脂質といったいわゆるドロドロな血が流れて来てしまうと、動脈の壁面にこびりついたり、硬くなった動脈を傷めてしまいます。そしてこの状態が進むと動脈が詰まったり、破れてしまったりと言う危険な状況を招いてしまいます。
動脈を柔らかく保つ事ももちろん大事ですが、コレステロールや脂質を溜めない、血圧を正常に保つという事も非常に重要となって来るというわけです。しかも体の中がそのような状態になっているなんて、ほぼ自覚症状がないと言うからなんだか怖いですね。
日頃から気をつけて生活していくこと、生活習慣が大事になって来るのです。
血管の健康は生活習慣を見直して今から対策を
では具体的にどんな事に気をつけて、生活すると良いのでしょうか。
・毎日の生活に運動を
適度な有酸素運動は血管を広げて血流を促しますのでとっても有効です。ウォーキングやストレッチなど軽めの運動でも効果が期待できるそうですから、ぜひ毎日の生活に取り入れたいですね。
特に高血圧などをお持ちの場合は、ハードすぎる運動より気持ちよく汗をかけるくらいの運動がおすすめです。
・ヘルシーな食事を心がける
やはり食事はヘルシーを意識して、動物性脂肪の多いものより、青魚、野菜や豆類を意識して摂るようにします。青魚は血液をサラサラにして血流を促し、食物繊維はコレステロールの吸収を抑えるなどうれしい効果が期待できます。
また特に女性はカルシウムやマグネシウムなどのミネラル不足による血管のリスクも大きいそうです。牛乳やサプリメントを利用してこまめに摂るようにしましょう。
・睡眠、ストレス
規則正しい睡眠により、副交感神経が優位となる時間をきちんともうけるのも大事です。
睡眠不足によるイライラや、様々なストレスにより常に緊張状態にあると、血管の健康にも良くないです。
規則正しい生活でリラックスできる時間を過ごすって、思った以上に大事なんですね。
まとめ
健康診断の結果などを見て、その時は気をつけなくちゃ!とは思ってもなかなか変えられないのが生活習慣です。「血管リスク」なんて聞くとなんだかちょっと怖いような気がしてしまいますが、ご自分のできるところから少しずつ始めましょう。
毎日の生活習慣を見直していくだけでも効果がありそうです。
頑張りすぎてストレスを貯めてしまっては元も子もありません。
規則正しい生活リズムとヘルシーな食事を意識して健やかな毎日を送りたいですね!