【立冬の意味と由来 2017年はいつなのでしょう】
2018/06/09
秋が進むにつれ、冷たい風が体に沁みるようになります。
この時期にカレンダーに目をやると、「立冬」の文字があるのに気付いた人も多いいでしょうか。主婦の方は、スーパーの商品のポップに「立冬にはコレ!」の文字を見かけた人も多いかもしれませんね。
この立冬は、実は冬の始まりを意味する日ではないのをご存じですか?
2017年の立冬の日の意味と由来についてまとめてみました。
立冬とは
立冬の意味は、「冬の気配を感じる日」という意味があります。
立冬と聞くと、この日から冬の始まりという認識をしてしまいがちですが、毎年立冬の季節は、本州では紅葉の見ごろを迎え、北海道では初雪の便りが届き始める頃です。
秋が深まり、確実に冬が近づいてきた日ということで、立冬と言います。
立冬や立春・立夏・立秋など、四季の始まりを感じる日を合わせて「四立(しりゅう)」と言い、古来より季節の区切りとされてきました。
では、なぜ冬の始まりに立冬と言わないのでしょうか?
暦上の季節と現実の季節は違う
立冬は、1年を24に分けた「二十四節記」の19番目にあたります。
節気は約15日となっていて、半月ごとに季節の変化を表していることから、主に農業に携わる人々の目安として重宝されてきました。
この二十四節記は中国の黄河地方が発祥と言われていて、中国の季節が元となっているため、日本での季節とずれてしまっています。
そして、二十四節記自体が、元々使われていた暦と現実の季節とのずれを修正しているものであるため、日本に二十四節記が取り入れられた時には、日本でも中国と同じ月の周期を基にした暦を使用していました。
そのため、現在の太陽の周期を基にした暦「太陰太陽暦」だと、どうしてもズレが生じてしまいます。
まだ秋の深まりを感じる時期に立冬というのは、このような背景があったからなんですね。

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2017年の立冬はいつで何をするのでしょう
立冬には日付の立冬と、期間の立冬があります。
期間の立冬は、小雪までの15日間のことを言います。
2017年の立冬は、11月7日。
小雪までの期間は、11月7日から21日の15日間です。
立冬はだいたい11月7日になるようになっていますが、約4年に一度11月8日に立冬を迎えるようになっています。
立冬には体を温めるものを食べよう!
立冬の日には、特別これを食べなさいというものはありません。
しかし、これから寒い冬が到来するので、体を温める作用のある食べ物を食べるようにすると良いでしょう。
<体をあたためる食べ物>
生姜
唐辛子
みりん
パプリカ
ニラ
にんにく
小松菜
ネギ など
立冬の日に食べたい料理
「体を温める食べ物」と言えば、皆さんお鍋を思い浮かべたのではないでしょうか。
鍋は鍋でも水炊きなどのスタンダードなものではなく、キムチなど香辛料を多く使っているお鍋がおすすめです。旬の野菜などを加えて食べと良いでしょう。
お鍋以外では、肉や魚介類をガーリックソテーにしてみたり、ニラをあんかけにして卵や厚揚げの上にかけても美味しいですよ!
特別「立冬だからコレを作らないと!」と気張らず、いつものメニューに+αで体を温める食材を取り入れていきましょう。
まとめ
立冬は、「冬の気配を感じる日」のことを言います。
この日には特別する決まりなどはありませんが、これから寒い冬に突入するので、体を温める食べものを食べるのがおすすめです。
立冬には、いつもの食事に+αで体を温める食材を取り入れてみてくださいね!