春のおひたしは菜の花で決まり!栄養効果や選び方・ゆで方
春先になるとスーパーや八百屋さんの店頭を彩りはじめるのが菜の花。
黄色と緑の鮮やかなコントラストに春の訪れを感じるという方も多いことでしょう!
食材としてはもちろんですが、可愛らしい花を咲かせる菜の花を鑑賞するのが好きという方も多いですね。
菜の花畑や栽培されている場所に出向いて、風に揺れる菜の花を眺めるというのも春の楽しみのひとつかもしれません。
そこで今回は菜の花の旬や見頃の時期、栄養成分や効果効能、選び方やゆで方などのおいしく食べるコツまで、ご紹介していきたいと思います!
菜の花の旬の時期や季節、見ごろ・名所など
菜の花の旬は初春から春にかけての、ようやくあたたかくなってくる頃の時期。
芽吹きの季節に春の訪れを知らせてくれる菜の花は、本来2~3月ごろが最盛期とされているようですが、品種や種類によって、12月ごろから出回るものや、11月頃の早い時期から出始めるものなどもあるようですが、一般的にスーパーや商店、八百屋さんなどで多く扱われるのは、1月~4月くらいまででしょうか。
独特の香りやほろ苦さに「春が来たんだなぁ」と改めて感じることも多いですね。菜の花は露地栽培、ハウス栽培によって、一年を通して出回ってはいますが、やはり美味しくて栄養価がもっとも高くなるのが旬を迎える春の季節。ぜひ旬のうちに味わっておきましょう。
食材としての菜の花はもちろんですが、鮮やかな黄色い花をつける菜の花畑は、まるで黄色の絨毯を敷きつめた様な美しさ。菜の花は「食用」「油用」「観賞用」とでそれぞれ品種が違うそうですが、観賞用の花の見頃は、3月中旬から6月上旬くらいまでと言われており、その年の気温や気候などによっても若干変わってくるようです。
菜の花のお花見ができる、人気のスポットと見ごろの時期を順にご紹介します。(鑑賞できる期間は開花からおよそ2~3ヶ月です)
・1月下旬から:いぶすき菜の花マーチ(鹿児島)、マザー牧場(千葉)
・2月上旬から:房総フラワーライン(千葉南房総)
・3月上旬から:浜離宮恩賜公園(東京)
・3月下旬から:権現堂桜堤桜まつり(埼玉)
・4月下旬から:菜の花まつり(長野)
菜の花の独特の苦みの正体?効能・栄養・カロリーは?
菜の花をはじめ、ブロッコリーやキャベツ、カリフラワーなど、アブラナ科の野菜たちは「台所のドクター」とも呼ばれる非常に栄養価の高い食材です。
中でも菜の花にも含まれる「イソチオシアネート」は、ワサビや大根などにも多く含まれるアブラナ科の食材特有の苦み成分で、血液サラサラ効果や、がんの抑制効果があるそうです。
他にもビタミンAやB群、ビタミンCなどのビタミン類、カルシウム、カリウム・鉄分などのミネラル成分、食物繊維、βカロテンなどもバランスよく含み、貧血や便秘の予防や改善、免疫力をアップし風邪を予防する効果や、骨粗鬆症を予防する働きなど、様々な健康・美肌効果が期待できる、女性や妊婦の方にとっても嬉しい食材なのです。
・菜の花に含まれるおもな栄養素
カルシウム、鉄、カリウム、カロテン、ビタミンB1、ビタミンB2、ビタミンC、ビタミンE、食物繊維、葉酸
・菜の花の健康、美容効果
高血圧、貧血、冷え性、疲労回復、美肌、むくみ改善、ガン予防、粘膜強化、免疫力アップ
菜の花の選び方や茹で方、どんな料理に使える?
独特の香りと食感、ほのかな苦味が特徴的な菜の花は、おひたしやからし和えなどの和え物や、はまぐりとあわせてお吸い物やみそ汁などにもぴったりです。
他にもあさりと合わせてパスタやアヒージョに、豚肉や牛肉、ベーコンやソーセージなどの肉類や、厚揚げなどと合わせて、炒め物にすると彩りよく仕上がりますよ。
購入の際には、濃い緑色でつぼみがしっかりと閉まって花が咲いていないもの、茎の切り口が白くなっていないみずみずしいものを選びます。
保存する場合は、キッチンペーパーを濡らして菜の花を包み、立てた状態にして冷蔵庫で保存します。かために茹でてラップに包み、冷凍保存すると日持ちがします。
茹でるときは、食感が残るように熱湯で短時間(30秒から1分程度)茹でて冷水でさまします。ビタミンCが流れ出てしまうので、茹で時間、水にさらす時間も最小限にしましょう。
まとめ
おいしくて可愛いだけじゃない、栄養もたっぷりで、健康や美容効果も期待できる菜の花。
旬の時期を過ぎてしまうと、スーパーなどでもあまり見かけなくなってしまうので、今年の春はタイミングを逃さないように、いろいろなレシピでたっぷりとその特徴ある味わいを楽しんでいきたいと思います!