【彼岸花は”不吉な花”というイメージがありますが、本当はどうなのでしょうか.】
2018/09/07
お彼岸の時期に合わせて、土手などに群生して生えてくる彼岸花ですが、頂上にいきなり花が咲いて、しかもその花が毒々しいほどに真っ赤です。
人の感覚では彼岸花のけばけばしい赤を好ましくないと思うところにあるかもしれません。
また、何だか寂しげで、妖しい雰囲気でちょっと怖いって感じがしますね。
そんな彼岸花ですが、本当はどうなのでしょうか。
彼岸花の名の由来
不吉なイメージが先行する彼岸花だが、不吉な事ばかりでありません。
•曼珠沙華(まんじゅしゃげ)
曼珠沙華は、サンスクリット語で「天界に咲く花」「見る者の心を柔軟にする」 という意味があり、「おめでたい事が起こる兆しに点から降ってくる」っていう仏教の経典から来てるんです。
(死者との関わりから死を連想させる別名)
•死人花(しびとばな)
•地獄花(じごくばな)
•幽霊花(ゆうれいばな)
墓に咲く理由は”土葬者の墓標”として役立っていたから
(毒を持っている性質から連想させる別名)
•毒花(どくばな)
•痺れ花(しびればな)
(花の姿やイメージから連想させる別名)
•曼珠沙華(まんじゅしゃげ/かんじゅしゃか)
•天蓋花(てんがいばな)
•狐花(きつねばな)
•狐の松明(きつねのたいまつ)
(植物の生態から連想させる別名)
•葉見ず花見ず(はみずはなみず)
伸びた茎の先に花だけがあり葉がありませんし、花が散ったあとに葉っぱが出てくるからです。
彼岸花には、いくつかの迷信があります。
•彼岸花を家に持ち帰ると火事になる
•彼岸花を摘むと死人が出る
•彼岸花を摘むと手が腐る
まとめ
彼岸花は、お彼岸という頃になると芽を出し、1日目に芽が出て、2日目でなんと数十センチも伸び、1週間目位で真っ赤に開花しています。
そして1週間ほどで花も茎も枯れてしまい、今度は球根から緑の葉っぱがすくすくと伸びてくるのです。まるで普通の草花とサイクルが逆で面白いですね。
彼岸花には、鮮やかな赤だけでなく白や黄色いものもありますが、いずれも根のところに毒をもっているので注意してください。