今が旬のサツマイモ、食べないと損をします。その理由をご紹介!
2018/11/02
秋の味覚の一つであるサツマイモですが、実は栄養がたくさん詰まった、とても優秀な野菜であることをご存じですか?
日本で栽培されているサツマイモは20種類以上あり、旬は10月~1月といわれています。
今回、そんなサツマイモについて調べてみました。
サツマイモの旬はいつ?
野菜といえば、採れたてが一番ですよね?
しかし、サツマイモの場合は少し違い、収穫して、しばらくしてから出荷します。
サツマイモの収穫時期は8月から11月までが一般的です。
収穫後、余分な水分を抜き、甘味を増すために、2~3ヶ月貯蔵します。この貯蔵期間があるため、旬が10月以降となるのです。 こうすることでより甘く、焼くとホクホクとした仕上がりになります。
サツマイモの歴史や名付けの由来
そもそもサツマイモは原産地が中米で、中国を経由して1604年に琉球に伝わりました。その後、1700年代初めに前田利右衛門が琉球から持ち帰り、薩摩藩で栽培を始めたといわれています。
当時の薩摩藩では、中国から伝わった芋であることから、「唐芋」(からいも)と名付けたそうです。
<サツマイモは命を繋いだ野菜 >
1732年に享保の大飢饉が西日本を襲い、大変な被害を受けました。
当時の将軍である徳川吉宗は、度々起こる飢饉による食べ物の不足をどうにか回避できないかと考えており、儒学者である青木昆陽に策を命じたそうです。
そこでサツマイモを発見した昆陽は、取り寄せ、1735年に関東での栽培に成功しました。サツマイモは米に比べてとても作りやすく、米が不作となった際に多くの人の命を繋いできました。
ちなみに、1597年に宮古島の役人が中国に漂流し、帰島する際に苗を持ち帰った説もあります。しかしこれは、島に根付いたサツマイモで、本州とは違う種類とされています。
サツマイモの栄養素と効果
●食物繊維
便秘に悩んでいたり腸内環境を整えたい方
サツマイモの食物繊維はジャガイモの2倍です。しかも溶けやすい水溶性でなく、不溶性なので、腸まで届いて便通が起こります。
また便通が良いということは、自然と腸内環境の改善に繋がります。
●葉酸
妊婦さんが摂取すると良いといわれている。
●ビタミンC
美容を気にする方
美容に良い成分の代表といわれるほど有名なビタミンCも、しっかりと含まれています。また 抗酸化作用があり、皮膚や血管の老化を防いでくれます。
さらには免疫力も向上され、体の内外からキレイにしてくれます。サツマイモの皮ごと食べるのがおすすめです。
●カリウム
高血圧やむくみが気になる方
サツマイモにはカリウムも含まれています。日本人の食生活は塩分が多いので、ナトリウムが蓄積されやすいです。
ナトリウムの過剰摂取により血圧上昇を招くとされており、高血圧やむくみを発症します。改善策としてカリウムを摂取すると、ナトリウムを排出させることができます。
サツマイモとダイエットの関係
サツマイモといえば、太りやすい食べ物と思われがちですねが、実際カロリーは白米より若干高く、100グラムで約130カロリーといわれています。また炭水化物量は100グラムあたり40グラムのため、高炭水化物食品といえます。
しかし上手に取り入れていけば、良質な栄養成分を取り入れながら、ダイエットを進めることができます。
サツマイモには、難消化性デキストリンといって、かなり良質なでんぷんで構成されていますので、血糖値も上がりにくく、満腹感も得ることができます。
最近、サツマイモダイエットがテレビで取り上げられました。
サツマイモダイエット法は、「1日3食のうちの1食だけ、炭水化物の代わりにさつまいも150gを食べること」です。
おすすめは、焼き芋にすること、皮ごと食べること、冷やして食べる、この3点だけです。
まとめ
秋の味覚のサツマイモは、主食にもデザートにもなる万能食材です。それでいて、様々な栄養を持っています。旬の今、優しい甘さに加え、栄養面でも大いに優れていて、食べると心も体もほっこりしますね。
お菓子を作ったりして、手軽に“おいしい秋”を楽しんではいかがでしょうか。