体に優しいベジブロス、その効果・効能、作り方や使い方をご紹介
ベジブロスってどんなもの?
ベジブロスとはベジ(野菜)&ブロス(だし)というその名の通り、野菜と水、料理酒を煮込んでとった野菜のお出汁のことです。ポイントは使うのが、野菜の皮やヘタ・タネなど、今まで捨ててしまっていたような部分を使って作るという点。
野菜の皮は土の中の病害中や紫外線から身を守るために、ヘタやタネはこれから成長し子孫を残していくために、栄養成分がぎっしりとつまった部分なのだとか。そんな栄養たっぷりな部分を捨ててしまうのは、そもそももったいない事だったというワケなのです。
野菜のクズとされていた部分からとったベジブロスですが「ファイトケミカル」と呼ばれる成分が豊富に含まれ、人間の体に嬉しい効果・効能をもたらしてくれることが分かってきています。
ファイトケミカルは野菜の細胞内に存在していて、加熱することにより細胞壁が壊れ、外に溶け出してきます。野菜ジュースなど生野菜で作るものよりも、加熱して作るベジブロスの方が効率よくファイトケミカルを摂取することができるのです。
ファイトケミカルがもたらす、カラダへの効果
ファイトケミカルにはどんな効果・効能があるのかというと、大きくは以下のふたつの点です。
・抗酸化作用
ファイトケミカルの強い抗酸化作用は、活性化酸素の働きを抑制し、老化防止に役立ちます。老廃物を体の外に排出し体を健康な状態に保つほか、シワやシミを予防・改善し美肌効果が期待できるそうです。
・免疫力を高める作用
ファイトケミカルには免疫力をアップする効果があり、風邪やインフルエンザなど様々な病気になりにくい、強い体づくりに役立つそう。免疫力を高めることにより、ガンになりにくくなるとも言われており注目されています。
ベジブロスを使ったレシピ&どんな料理に使えるか
ではベジブロスの作り方をご紹介していきたいと思います。

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用意するのは、野菜のいわゆるクズの部分(キレイに洗ったものを両手にいっぱいくらい)、水1~1.3リットル、料理酒を小さじ1ほど。
全てお鍋に入れて弱火でコトコト20分ほど煮込み、ザルなどを使ってこすだけ。もしアクが出てきても、取らずにそのままにしておきます。
使う野菜は、長ネギの青い部分、玉ねぎや生姜の茶色い皮、しいたけのじく、トマトや人参、ピーマンのヘタ、白菜の芯やニンニクの皮、かぼちゃのタネやワタなど、なんでもよいそう。
ただしキャベツやブロッコリーなどは、独特の香りが強くでてしまうので使う場合は注意した方が良いようです。
このベジブロスに、カツオやコンブのだしを加えて和風に、コンソメを加えれば洋風に、鶏ガラスープと合わせれば中華風にもアレンジして使うことができますよ。
具体的にどんな料理に使えるかというと、カレーやシチューなどの煮込み料理、スープやポトフなど汁物のお料理、炊き込みご飯・味噌汁・煮物、お鍋などの和食にもぴったり。もはやどんな料理にも使える万能お出汁ともいえる存在かも知れませんね。
また、一番カンタンなところだと、インスタントラーメンを作る際、お湯の代わりに使うという技ありの方法も。いつものカップ麺が、健康を意識した食事にステップアップできそうですね!
まとめ
特別材料を用意する必要もなく手軽に作れて、何にでも使えるとあらば、一度試してみたくなりますね!
たくさん作ってしまっても、冷蔵庫で5日ほど、小分けして冷凍庫すれば2~3ヶ月ほど保存できるそうなので、いつでも使えるようにストックしておくと便利ですね。