アイスクリーム頭痛の原因と簡単な予防策
夏はアイスを食べたくなりますね。そして、誰もが経験すると思われるアイスクリームを食べてキーンっとなってしまうあの頭痛。
実は、あれにはきちんと名前があって”アイスクリーム頭痛”というのです。
あの激痛を防ぐために今回は頭痛が起こってしまう原因と誰でも簡単にできる方法をまとめてみました。
アイスクリーム頭痛はなぜ起こってしまうのか
冷たいものを口に含んだときに口の中の温度が急激に低下します。そのため、体が反射的に体温を上昇させ頭に通じる血管を膨張させるのです。
それによって一時的に血流が増加してしまい頭痛を引き起こしてしまいます。
これ以外にも、冷たいものが喉を通るときに三叉神経(さんさしんけい)を刺激します。このときの伝達信号が脳に勘違いを与えてしまい、頭痛として発生します。(三叉神経とは脳神経の1つです。)
簡単に言い換えれば
・血管を増大させるので炎症が発生してしまい頭痛が発生してしまうこと
・神経が冷たさを痛みと勘違いしてしまうことということです。
このアイスクリーム頭痛は1〜2分程度で痛みは引くのであまり研究が進んでいないので
す。
確かに痛いのは少しの間で痛みはすぐに引きますね。あの痛みが何十分も続くとなる
と少しアイスを食べるのは怖くなってしまいますものね。
アイスクリーム頭痛にならない人の特徴
冷たいアイスを食べてアイスクリーム頭痛にならない人の特徴はなんだと思いますか?
寒い地域に住んでいる人たちとか、毎日アイスを食べる人たちでしょうか。
実は現状のところ”アイスクリーム頭痛にならない人はいない”というのが答えです。
体質的な問題ではないということですね。みんな誰しもあの頭痛を体験することが出来ます。好んで体験しようとは思いませんが…?
ですが、アイスクリーム頭痛の持続時間は個人差がありますが、偏頭痛持ちの方だと結構続いてしまう場合があります。
たいていの場合は数秒で痛みは引きますが、偏頭痛持ちですと、長くて分単位で痛みを感じてしまいます。でも大抵の場合は5分以上は続かないようです。
アイスクリーム頭痛の簡単にできる予防策
①慌てずにゆっくり食べる
・アイスクリーム頭痛は口の中との温度差によって生じます。急激な冷えが痛みとして神経に勘違いされてしまいますので、少しずつ食べて徐々に慣らしていくと良いです。
・あらかじめ常温の水を口に含んでおいて、温度差をなくしておくことでも防げます。
・気温・湿度が高い場所でかき氷を食べると、よりアイスクリーム頭痛が起こりやすいとい
われているのでなるべく避けるようにしましょう。
②温かいものと一緒に食べる
強い冷えが痛みと勘違いされてしまいます。喉が冷えてきたなと感じたら、暖かい飲み物で喉を温めてから食べましょう。
気温が高いのに温かいのなんて信じられないと思いますが、これが意外と効果があります。
又、冷たいものをあとに、ホットコーヒー、紅茶などを飲むことで頭痛になることを防ぐことが出来ます。
③冷たい食べ物を口の前の方に含む
口の奥の方で食べてしまうと刺激が強いため頭痛を引き起こしてしまいます。 なるべく前の方で食べると刺激を抑えることができます。
また、アイスクリーム頭痛が起きそうだと思ったら、舌を口蓋に押しつけてと痛みが和らぎます。舌の温かさによって副鼻腔(ふくびくうえん)と翼口蓋神経節(よくこうがいしんけいせつ)を構成する神経が温まるからです。
まとめ
アイスクリームはゆっくりと味わって、時に暖かい飲み物を挟んで食べるのがおすすめです。特に小さなお子さんほどゆっくり食べてくださいね。