お盆の意味や過ごし方、食べ物やお供え物について
2018/07/28
8月のお盆にはお墓参りをしたり、ご家族や親戚に会うために帰省したり、毎年欠かさず何かしらをしてお盆の時期を過ごしているという方が多いですよね。
ご実家が遠い方などは、お正月とお盆にしか帰らないという方も多く、日本人にとってお盆の時期がとても大切なものであることが伺い知れます。
今日は、お盆の意味やお盆の時期の過ごし方、お盆中に食べるものや、反対に食べてはいけないとされるもの、聞きたくてもなかなか聞けなかった「お供え物って食べてもいいの?」などと言った疑問まで、お盆についてのいろんなことをまとめてお届けしていきたいと思います!
お盆はいつからでどんなふうに過ごしたらいいのでしょう?
サンスクリット語の盂蘭盆会(うらぼんえ)の略称形と言われるお盆ですが、旧暦では7月15日に行われていたものが、現在では月遅れの8月15日に行われています。地域によっては、7月にお盆の行事を行うところもあります。
夏に祖先の霊を祀るために執り行われるお盆ですが、本来どのように過ごすものなのでしょうか?
地域によって少しの違いはあるようですが、一般的とされるものを例としてご紹介します。
・8月13日
朝に盆棚の支度をして、お花やお菓子などをお供えします。夕刻には盆提灯や庭先に迎え火を焚いて、精霊を迎える準備をします。
・8月14日~15日
精霊が家にいるとされる期間です。15日には僧侶をまねき棚経をあげてもらいます。
・8月16日
送り火を焚いて精霊を送り出します。京都の五山送り火(ござんのおくりび)がとっても有名ですね。各地の河川で行われる灯籠流しも送り火のひとつの形です。
お盆の期間は1日3回の精進料理をお供えし、家族も同じものを食すとされています。
お盆が明け、はじめて通常の食事に戻ることを「精進落とし」や「精進明け」などと言い、ここまでがお盆の過ごし方の一連の流れという訳ですね。
お盆に食べるもの、食べてはいけないのものある?
各地にはお盆に食べる習慣があるものが様々あるようですが、多く見られるものをいくつかご紹介します。
・おはぎ
8月14日にお供えし、家族も一緒のものを食べるご家庭も多いことでしょう。お盆の大定番ですね。
・そうめん
そうめんを食べると熱病にならないとの言い伝えがあるそう。細く長く伸びるので、長生き・長続きなどの縁起物とされています。
・白玉だんご
8月13日に先祖を迎えるために、また、浄土への手土産にとの意味があるのだそうです。
他にも季節の野菜の天ぷら、枝豆、すいか、とうもろこしなどもお盆に食べられることの多い食材です。
そして反対に食べてはいけないとされているのが、殺生を連想させる、肉・魚・卵などの食材。
しかし現在ではあまり気にせず、家族や親族が集まって、郷土料理やごちそう、宴会料理などで宴を催すなんていうことも多いようです。
お盆にお供え物は食べてもいいの?
お供え物には共に供するという意味があり、先祖と分けあって頂くことが供養になるとされています。結論から言うとお供え物は食べて全く問題ないと言えそうですね。
お供え物のポイントは大きく以下のふたつの点。
・仏様を敬い、まず最初お供えする
・お供え物は十分に活かすことで供養になる
お供えしたのにすぐに下げて食べてしまっては、なんだか申し訳ないような気もして迷ってしまいそうですが、暑いお盆の時期に果物などの傷みやすいものを大事にしすぎて、ダメにしてしまっては元も子もありません。
時期を見計らって、美味しいうちにありがたく頂きましょう。
日持ちするお菓子やお酒など、たくさんもらって食べきれない場合、職場やご近所へおすそ分けしても問題ないのだとか。
あまり形にとらわれず、ありがたく頂くことが、一番の供養になるのかも知れませんね。
まとめ
現代ではあまり形式にとらわれず、各ご家庭に伝わる方法や、ご家族・ご親戚の都合に合わせてお盆の行事を行なっている方も多いことでしょう。
一年に数回しか会えない人たちが集まって、楽しく過ごす中で、ご先祖さまをお迎えすることが、それだけでも素晴らしい供養になるのかも知れませんね。
しばらくお墓参りにも行ってなかったな、なんていう方もこれを機会に足を運んで見てはいかがでしょうか?