体に良いと言われる梅干しの栄養、健康やダイエット・殺菌効果などについて
昔から食べられてきた日本の食文化の代表格とも言われる梅干し。独特の酸っぱい味は、思い出しただけで唾液が出るほど、とっても日本人にはなじみが深いものですね。梅干しを食べればお腹を壊さないからと、お弁当やおにぎりには必ずひとつ入っていたりして、小さい頃からずっと慣れ親しんでいるという方もきっと多い事でしょう。
そんな梅干しですが、実際にはどんな栄養素が含まれているのでしょうか?
また体にいいとは分かっているけど、食べると実際どんな健康効果があるのでしょうか?
梅干しを入れればお弁当は本当に長持ちするのでしょうか?
そこでそんな梅干しに関する昔からの言い伝えや常識と思われている事などを少しずつ紐解きながら、梅干しのあふれる魅力に迫っていきたいと思います!
梅干しの主な栄養素とは?
普段何気なく食べている梅干しですが、どんな栄養素が含まれているのでしょうか?
主なものを見ていきましょう。
・クエン酸
酸っぱい梅干しにはクエン酸が豊富に含まれており、この成分が様々な健康・殺菌効果のカギを握ります。クエン酸は疲れの元となる乳酸を強力に分解するため、疲れた時に梅干しを食べると回復が早いと言われているのです。
・食物繊維
梅干しは水溶性食物繊維と不溶性食物繊維がバランスよく含まれている嬉しい食材。腸内環境の向上にも一役買ってくれますよ。
・ミネラル
梅干しには免疫力を上げてくれるミネラル分もたっぷり。梅干しを食べれば医者いらずなどと言われる所以はここにあるかも知れません。
・ビタミンE・ポリフェノール
アンチエイジングや抗酸化作用に力を発揮するビタミンEやポリフェノールも梅干しに含まれているのだそう。女性には特に嬉しい食材と言えそうですね。
・ムフラメール
血行改善に効果的なムフラメールも梅干しの嬉しい健康効果の立役者。代謝をアップし肩コリ・むくみなどを防いでくれます。
・バニリン
脂肪燃焼を促進するバニリンを含有する梅干し。生活習慣病予防やダイエットにも効果があるという事で注目されています。
梅干しの健康やダイエットへの効果・効能
小さなひと粒の中に様々な栄養成分を含む梅干しですが、実際に体にはどんな風に良い効果があるのでしょうか。
まず身近なところでは、疲労回復効果や食中毒菌やウィルスなどへの解毒・殺菌効果、便秘改善効果やインフルエンザの予防効果なども期待できるのだとか。
毎日の食事に梅干しを取り入れれば、疲れにくく毎日元気に、腹痛や風邪などの体調不良に見舞われることも少なく元気に過ごすことができそうですね。
また梅干しには血流を促し代謝を上げる作用や、血液浄化、抗酸化作用があり、糖尿病や動脈硬化などの生活習慣病やなんと胃がんの予防にも効果があると言われています。何歳になってもずっと元気でいるためにも梅干しは欠かせない食材のひとつかも知れませんね!
梅干しの殺菌効果は万能じゃなかった?!
暑い季節のお弁当には梅干しを入れておけば安心、なんてよく耳にしますが実際のところどうなのでしょうか?
梅干しの殺菌効果は強力なクエン酸の働きによるもの。雑菌などの繁殖を抑えて、食品を長持ちさせることに間違いはないようですが、いくつか知っておきたいポイントがありますよ。
・ノロウィルスには効果がない
食中毒の原因となる主な菌、例えばMRSA、O-157、サルモネラ菌、腸炎ビブリオ菌、カンピロバクターあたりには効果を発揮するクエン酸の殺菌作用ですが、酸に強いノロウィルスには効かないのだそうです。ノロウィルスが流行っている時は、お弁当には特に注意が必要かも知れませんね。
・梅干しのまわりは大丈夫だけど…
梅干しを一個入れればお弁当全体が大丈夫なんて認識している方も多いようですが、なかなかそうはいかないのだとか。細かくした梅干しをご飯全体に混ぜたり、おかずにも梅干しを使ってみるなどひと工夫するのがおすすめです。
・市販品には効果が少ないものも
市販されている酸味が少なく甘い梅干しにはクエン酸が少ない場合が多いそうです。殺菌効果を期待するなら、いわゆる調味梅干しではなく、できれば昔ながらの手作りした酸っぱい梅干しの方が安心ですね!
まとめ
こうして改めてみると嬉しい健康効果がたくさんの梅干し。最近食べる機会も少なくなっていましたが、冷蔵庫の奥にしまい込んでいた梅干しをもう一度取り出して食べてみようかと思います。今そんな想像をしただけで、なんだか口の中が酸っぱくなってきました。やはり梅干し、侮るなかれですね!