人間はなぜ人に対して苦手意識を持つのでしょう?うまい付き合い方や会話術で乗り切ろう!
新年度を迎え1ヶ月、新しい環境での仕事や勉強が始まり、新しい人間関係にもやっと慣れてきたという頃かも知れませんね!対人関係で、今とりたてて問題が起こっていなくても、どうしてもウマが合わない人がいたり、怖い上司や先輩が苦手だったりして、人間関係に悩んでいるという方も多くいらっしゃるかも知れません。
ところでなぜ人はある人に対して苦手意識を持ってしまうのでしょう?
簡単な様でいてよく分からない、この謎の感情を解明することで、苦手と思っていた人に対する意識が変わり、人間関係を円滑に、そして毎日を楽しく過ごすヒントが得られるかもしれません。
人に対する苦手意識の正体とは?
人間が他の人に対して苦手意識を持ってしまうのには、投影というキーワードが関係していると考えられています。ではそれはいったいどういう事なのでしょうか?
人が人に対するイメージの形成には、これまでの体験が大きく関わっていると言われています。それは大きく分けると以下の3種類に分けられます。
・その人に嫌がらせされた、怒られて嫌な思いをしたなど、その人との間に起きた過去の体験(直接体験)
・その人に似たような人から、嫌がらせされた、怒られて嫌な思いをしたなど、その人と似たような人との間に起きた過去の体験(類似体験)
・こういう人は好ましくないと、親や教師から教えられた、学んだという体験(間接体験)
直接体験はさておき、類似体験や間接体験から作られる人のイメージは、いわば投影が生み出すイメージ。実体験に基づいていないので、もしかするとそのイメージは違っている場合もあるわけです。
この事に客観的に気づく事は、苦手意識を克服するカギとなりそうですね!
苦手意識の人との上手な付き合い方
職場やママ友など、社会生活においてどうしても苦手な人と接しなければならない時ってありますよね。
そんな場合の苦手な人と楽に付き合うポイントをご紹介します。
苦手意識・投影に気がつく
前述した通り、苦手意識が投影によるものではないかと、ご自身を俯瞰してみて下さい。もしかしたら苦手な相手は、思っているほど苦手な相手ではないかも知れませんよ。
・価値観の違いは当たり前と理解する
人は誰しもご自分なりの価値観がありますね。それはひとりひとり違って当然。
ご自身の価値観を分かってくれない人がいても気にする事はありませんし、価値観を押し付けてくる相手に傾倒する必要もないのです。
・適当なところで深入りせず付き合う
苦手な人となぜか深く付き合ってしまい、疲弊するとますますストレスが溜まります。
苦手な人とは必要最小限の付き合いにとどめ、深入りせず、気乗りしないお誘いは断わり、上手に逃げる事も大切です。
苦手意識の人と会話するときのコツは?
では苦手な人と会話するときのコツを3つほど見ていきましょう!
・感情的になりやすい話はしない
ご自身や相手にとって何か譲れないこだわりのある話題や、分かり合えない部分を掘り下げるような話題は、感情的になりやすく最悪ケンカになってしまう事も…。
苦手な人と会話する際は避けておくのが無難です。
・テンポの違いを考える
相手が早口で一方的に話してくるような場合は、こちらからムリして話す必要はありません。逆に相手がスローテンポでイライラする様な場合は、ご自身もペースを落とすと、相手がスムーズに話しやすくなり、会話が成立しやすくなる事もありますよ。
・聞きたくない話は適当に切り上げる
聞きたくない話をずっと聞かされる必要はありません。相手が喋っているからと言って、聞く義務はないのです。
しかしそれを面と向かって言うのは大人げないですから、適当な所で話題を変えたり、何か理由を付けてその場を離れるなどして上手に回避します。
まとめ
苦手な人に遭遇すると、思わずしり込みしてしまったり、なるべく関わらないようにしたり、まるで敵かのように思えてしまったりする事もありますが、それはもしかしたら自分の思い込みや、過去の経験から自分を守る術だっただけなのかも知れません。
そんな固定概念は気にせず、フラットな気持ちで相手に接することで何かが変わり、これまでの自身の世界がさらに広がっていくとしたら、それはステキなことかもしれませんね!