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針供養の風習、その起源や時期、どんなことをするのかご紹介

      2018/02/06

古くから日本に伝わる伝統行事の中には、現代ではあまり注目されることもなくなり、一部の地域や信仰に厚い人たちによって、ひっそりと守り継がれているものが数多くあります。そんな日本に古くから伝わる伝統のひとつが「針供養」。あまり聞きなれないという人や、初めて聞いたという方も多いかもしれないですね。

針供養の言い伝えには、昔の人々の身近にあるものを大切にする気持ちや、神様を崇め祀る信仰心が込められており,深い意味があるのだそうです。早速そんな針供養の行事について、今回はじっくりと紐解いていきたいと思います。

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針供養の風習その起源とは?

針供養の起源、実ははっきりとはしていないとされているのですが、平安時代には清和天皇の命により法輪寺(現在の京都府)に針供養のための塔が建立されたとされており、少なくても9世紀の後半頃には、針供養の行事が行われていたと考えられるのだそうです。

その後、室町時代に入ると大量の針を生産する技術が発達して一般にも広く普及し、庶民の日常にも裁縫が深く浸透して針が生活に欠かせない大切なツールのひとつとなっていきます。

さらに時は経過し、和歌山県に伝わる淡島信仰という、主に婦人病に効験があるとされる淡島明神に対する民間信仰と結びついて、日本全国へと広まったとされるのが江戸時代の中期以降です。
裁縫学校などでの曲がったり錆びたり、折れたりして使えなくなった針を労い、感謝を込めて神社へ奉納し、技能の上達を祈って行われたという、今に伝わる針供養の形はこの頃から一般にも知られるようになり、徐々に人々へと広まったとされています。

針供養はいつ頃の時期に行われるものなのでしょうか?

江戸時代の中期に広く知られるようになった針供養。

実はその答えは2通りあって、主に関東では2月8日関西では12月8日が一般的です。この違いには「事の神」として「年神様」を祀るか「田の神様」を祀るかで違ってくるのです。

年末年始にお迎えする「年神様」をお迎えするのは12月8日に始まり(事始め)、2月8日まで(事納め)と考えられています。
一方で農耕の神様である「田の神様」は2月8日(事始め)から12月8日(事納め)まで。

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そう、このふたつは事始めと事納めが逆になっているわけです。

針供養はこの「事納め」の日に、この日くらいは農作業や針仕事も休みましょう。そして1年間使った針に感謝して供養しましょうという考え方が根本にあるのだそうです。

昔の人々の神様に対する信仰心と、身近なものにも神が宿ると考えて大切にし、感謝する。そんな日本の心を感じる言い伝えに、私の心もどこかほっこりと温まるのを感じてしまいます。

針供養とは、いったいどんな風に行われるものなのでしょうか?

現在最もポピュラーと言われているのが、こんにゃく、とうふ、お餅などのふわふわとした食材に針をさして神社に奉納するというものです。
それにしても、なぜこんにゃく、とうふなのか少々不思議な気もしてきますが、これにはきちんとした理由があります。

昔の人々にとって針を使って行う針仕事はとっても大切なものでした。生活に欠かせない針仕事では布地など硬いものを刺して使うことの多い針です。やがて折れてしまったり、錆びて使えなくなった針を柔らかいものに刺し、もうゆっくり休んでくださいと、その労をねぎらい供養したというのがその理由です。昔の人々の「もの」に対する優しい気持ちが見えるようですね。

今では行事として華やかに行われることは少なくなりましたが、服飾系の学校や会社などでは現在でもこの伝統を守り続けていることが多いそうです。興味をお持ちの方は、お近くの神社に問い合わせてみるといいかもしれませんね!

まとめ

古き良き日本の心を今に伝える針供養の伝統。最近では自分で縫い物をする機会も少なくなりつつありますが、昔の人々のものを大切にするという気持ち、季節の行事や神様を尊ぶ気持ちに思いをはせながら迎える今年の2月8日は、いつもの年とちょっと違うものになりそうです。

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