【お正月と歳神様の関係は?】
2017/12/28
お正月には神様をお迎えために様々な風習があります。
元旦は年神様が新年の幸福をもたらすために各家庭に訪れるとされています。
その為に門松やしめ飾り、鏡餅を飾ってお迎えします。
歳神様とはどんな神様なのでしょう?
歳神様は年神様とも書きます。歳徳神「としとくじん」とも呼ばれています。
農業中心だった日本人の「歳神様」は、穀物を司る神である「農耕神」でもあり、私達の祖先神でもあって、ご先祖様にあたります。
作物が豊かに実って食物に不自由なく暮らせること、また家族が元気に一年を過ごせること、を約束してくれるとても大切な「神様」です。
歳神様はお正月がくるとみんなに平等に年齢を一歳加えてくれます。(数え歳のことです)
お正月もお盆と同じようにご先祖様が帰って来るのでお迎えします。
歳神様と門松・しめ飾り
正月になるとそれぞれの家のしきたりで門前の左右に 門松を立て、しめ飾りをして歳神様をお迎えします。
門松は歳神様が降りられる依代(よりしろ)と考えられてきました。門松は平安時代から行われていた伝統ある風習です。三本の孟宗竹の先端を切り、松を添える形ができたのは江戸時代です。今でも地方によって桧(ひのき)榊(さかき)などで門松を作るところもあります。
今では家の門前に自分で作った門松を立てているのはめずらしくなりました。でも、デパートやスーパーなどの前ではりっぱな門松を見かけることがありますね。
しめ飾りをするのは、そこが歳神様をおまつりする神聖な場所であることを示しています。
しめ飾りはしめ縄に縁起物を結びつけた飾りです。玄関の軒下に飾るのが一般的です。
子どものころは父がしめ飾りを縄をよって手作りしていました。作っているところ見るともうすぐお正月だなあと楽しみにしていました。
歳神様と鏡餅
新年に歳神様が鏡餅に降りてくるといわれています。
鏡餅は平たく円形の鏡のように作った餅で、大きい丸いお餅を下におき、小さい丸いお餅を重ね昆布や橙(だいだい)、裏白の葉などの縁起物で飾ります。地域によっては三段重ねにしたり、紅白のお餅を重ねたりするところもあります。
正式には床の間に飾ります。三方(神仏へのお供えをのせる台)の上に半紙を敷きお餅と縁起物を飾ります。
床の間ではないところにはお盆の上に半紙を敷いてお餅をのせ、橙のかわりにみかんをのせるだけでもOKです。最近ではいろいろな鏡餅を購入することもできますね。
まとめ
時代とともにお正月の様子も変わってきています。お正月には歳神様が来られるので、お正月の準備は余裕を持って行い、ゆったりとした気持ちで歳神様をお迎えしたいものですね。
『正月には門松やしめ飾り、鏡餅を飾って、心から歓迎する』ということだけは覚えておきましょう。
新しい一年いい年になりますように、お迎えして、お願いしましょう。